世界禁煙デー 2009 No.2
本日は世界禁煙デーです。このブログでも一度取りあげています。
今年の世界禁煙デー (5/31) のテーマは “TOBACCO HEALTH WARNINGS” (厚生労働省訳: 煙のない健康的な社会づくり) です。
今日は、 過去のテーマを見てみましょう。
2000年のテーマは印象深いものでした。
Tobacco Kills-Don't be duped (厚生省訳: その1本 みんなの命けずられる)
WHO の標語と厚生労働省の訳が随分違うと思われませんか??
2000年のテーマを素直に読むと、
“だまされるな!タバコは人殺しだ”
ではないでしょうか?
WHO poster:
http://www.who.int/tobacco/media/en/poster-en.pdf
http://www.who.int/tobacco/media/en/rational-en.pdf
Bob, I’ve got cancer (ボブ、俺、がんになっちまったよ)とポスターに書いてあります。
これは、WHOのタバコ会社に対する風刺です。
“マルボロマン“ (ウェイン・マクラレン)は、長年、カウボーイ姿でタバコの宣伝をして、多くの人にタバコに格好良さのイメージを植え付けました。
しかし、1992年に51歳で肺癌が原因で亡くなられました。喫煙者でした。彼もタバコの被害者と言えます。
肺がんになってから、イギリスのBBCの 2000年のテレビ番組「Tobacco Wars」で下記のように述べたと取りあげられました。
わたしは自分がタバコの広告に出たことを申し訳ないと思っている。
わたしはタバコを吸えばどうなるかを知らなかった。
今は知っている。しかし遅すぎた。わたしが 宣伝した製品がどれだけたくさんの人を殺したかと 思うと耐えられない気持ちだ。
ただ一つわたしにわ かっていることは、タバコ会社は自分たちの作っている製品が人々を殺しているという事実を全面的に否定しているということだ。
過去30年間に公表されたあらゆる医学的・科学的知見を前にして、どうしてそんなことができるのか、わたしにはわからない」
と語り、さらに死ぬ間際には、
「子供たちを頼む。タバコは人を殺す。わたしが証人だ」といい残しました。
そのなかの一節です。
Take care of the children.
Tobacco will kill you, and I'm living proof of it.
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コメント
(^-^*)/こんばんは。 お越し頂きましてありがとうございました。
そのマルボロマンは、最期にしてそのように大きな反省の言葉を述べたとは大した者です。
世界禁煙デーの日に、その言葉を引用した先生の日記もniceです。
タバコと肺癌の因果関係はとてつもなく大きいということをどれだけの人々が認知されていることでしょうね。
そして如何にリスクを背負って吸っているという認識意識を働かしての人々がいるのかです。
苦しむのはご本人のみならずして、そのご家族も悲しみと苦しみを背負わされるというのがタバコかもしれません。
投稿: cooltk | 2009年6月 2日 (火) 00時04分