新型インフルエンザとタバコ
新型インフルエンザ (H1N1) (豚インフルエンザ, Swine-Origin Influenza A (H1N1) ) の国内流行は時間の問題となっています。
私は呼吸器内科医でもあります。もし流行すると、忙しさで倒れるかもしれません。
個人的なことはさておき、
インフルエンザは、どのように予防すれば良いでしょうか?下記の点に注意して下さい。
1. マスクをしましょう。
2. 咳エチケット:咳をされる方は、マスクをするか、ティッシュを持って、咳の時に口や鼻をおさえましょう。そのあと、ティッシュはすぐに捨て、手を洗ってください。他人へうつさないために大事です。
3. 手洗いを忘れてはいけません。手洗いを軽視するする人が意外に多いので心配です。ものを触った手から口・鼻へウイルスがうつることが多いのです。
咳エチケットについて(厚生労働省)
そして...........
4. 禁煙しましょう。!
タバコを吸っていると、インフルエンザにかかりやすく、重症化しやすいという報告があります。
New England Journal of Medicine という権威ある医学雑誌によると、
イスラエル軍で、インフルエンザ流行時に336例の健康な若い男性を検討したところ、喫煙者の発症率は68.5%で、非喫煙者の発症率は47.2% であったそうです。さらに、喫煙者の方が重症ということが分かりました1)。その際のインフルエンザも今回の新型インフルエンザと同じ H1N1 タイプでした。
喫煙者は、肺炎(肺炎球菌肺炎・レジオネラ肺炎) にかかりやすく、重症化しやすいといわれています。また、前にも書きましたが、結核にもかかりやすく、SARS も重症化しやすい2)と報告されています。
禁煙をして、いつか来るトリインフルエンザに備えましょう。
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コメント
メキシコでは喫煙者も重症になっています。
投稿: | 2009年5月21日 (木) 10時54分