花王エコナの発がん性?とタバコ
花王エコナの発がん性とタバコ
花王エコナの安全性について、今現在問題になっています。
すでに2006年頃から、成分のジアシルセルグリセロールの安全性に関して疑義が呈されていたようです。しかし、明らかな証拠はありませんでした。(1. 本当に証拠がない ? 2. 大スポンサーである花王にマスコミが黙っている?)
今回は、別の成分のグリシドール脂肪酸エステルの混入が問題視されています。
同成分は他の通常の植物精製油にも含まれていますので、エコナだけを取りあげるのはどうかとも思いますが、他の油に比べて100倍以上含まれていることが問題視されているようです。
グリシドール脂肪酸エステルは発がん性があるとされるグリシドールに体内で変わる可能性も否定できないというものです。
現段階では、本当に発がん性があるかどうかはまだ、確定されていないというのが正しい判断でしょう。ただ、はっきりするまでは、摂取しない方が無難ということになりましょうか?
花王:エコナ出荷停止 成分が発がん性へ変化可能性指摘で-毎日新聞
エコナに新たな有害物質の混入発覚 濃度は通常油の100倍、ドイツでは低減対策-My News Japan
食品については、食品衛生法、食品安全基本法などの食品と添加物の安全に関して、法律ができています。食品安全委員会というものもできています。
食品の安全は大事です。
しかし、私は、この騒ぎをみて思うのです。
発がん物質といえば、タバコはどうなのでしょうか?
明らかになっているものだけで、少なく見積もっても、発がん物質が43種類と有害物質が200種以上含まれています。
食品ではないかもしれませんが、体内に発がん物質含む煙を取り入れています。しかも、吸わない周りの人にもその有害物質をまき散らすのです。
もし、食品として上記の法律で審査すると認可は絶対にされないようなしろものです。
まだ、現時点で証明されていない発がん性で販売自粛なら、発がん性が明らかに証明されているタバコをメーカーであるJTは発売中止にするべきではないかと思います。
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コメント
はじめまして、ご訪問ありがとうございました。
確かにそうですよね、エコナでこれだけ騒ぐのにタバコが容認されているのはおかしいですね。
ただ、専売公社、JTという流れでいまだに株式の半分は財務大臣が保有しているのですから、国も動かないですよね。
私自身8年ぐらい前にタバコは止めました。
よく意志が強いねとか言われますが、タバコを続ける意志の強さのほうに感服です(こういうときには意志が強いとは言わないのでしょうが(笑))
私はきっかけとして知り合いのご親族の方が肺がんで亡くなられ、ちょうどそのとき風邪で病院に行った際にタバコの害のポスターできれいな肺とタバコによる真黒になった肺を目にし、止めることができました。先生ご指摘の3つの要素のやる気が一番だと思いました。
投稿: bacchus | 2009年9月27日 (日) 07時19分
こんにちは。
同感ですね。
身体に悪いものと明らかならば、発売中止すべきだし、禁止すべき、ですよね。
投稿: JJSG | 2009年9月27日 (日) 08時51分
一応タバコは体に悪い(箱の印刷に発ガン性から肺気腫まで様々な害悪を謳ってます)と言って販売してますし、購入者だって分かって買ってる訳です。
今回のエコナとタバコを同じ土俵で語る意味は無いと思います。
投稿: ニコチン中毒は正式な病気です | 2009年9月27日 (日) 16時27分
>今回のエコナとタバコを同じ土俵で語る意味は無いと思います。
"ニコチン中毒は正式な病気です" 様、確かに同じ土俵で語るのは強引だったかもしれません。
ただ、タバコはニコチンによって、中毒にされて、害が分かっていても吸わざるを得なくなっているのです。
エコナは他の油に変更すれば良いでしょうが、タバコはタバコ以外に変更できないわけで、よりたちが悪いのではないでしょうか?
投稿: 禁煙センセイ | 2009年9月27日 (日) 17時00分
アニ妻ぶろぐさんから来ました。
我家にはタバコを吸う人間はいませんが、向かいの家が換気扇の下でタバコを吸っているらしく、その排気が窓から入ってきて大変困っています。1日何度も窓を開け閉めし、必要のない空気清浄機を3台も買いました。
食品なら、健康を害するのは摂取した当事者だけですが、タバコは第三者が甚だしく健康を害するものだという点で、たちの悪さは歴然としています。
ブックマークに登録させていただきます。
投稿: タバコ大嫌いです | 2009年9月27日 (日) 21時38分
私も以前、似たような内容の記事を書いたことがあります。
タバコって食品衛生法とか薬事法といった法律の適用外なんですよね。
「たばこ事業法」という法律がありますが、この法律でタバコの安全性や
健康被害について言及しているのは第三十六条の注意表示くらいです。
消費者相の福島さんはエコナ問題のプロジェクトチームをつくるそうですが、
タバコについても同様に取り組んでもらいたいものですね。
投稿: ふみたか | 2009年9月29日 (火) 16時30分
お医者さんって、意外と・・・。
エコナとタバコを同じ土俵で語るのは
卑怯です。やめていただきたい。
投稿: | 2009年10月 3日 (土) 04時10分
>同じ土俵で語るのは卑怯です。
確かにこのご批判はあります。タバコ会社が、タバコを他の嗜好品と同じ土俵で扱うなど卑怯なことをしていますが、同じことをしてしまっているかもしれません。
エコナの事は、決して軽んじているわけではありません。ただ、一時のマスコミの雰囲気だけで流されるのではなく、正しい事実を見極めるべきです。現時点では、発がん性が証明されたわけではありません。タバコは発がん性は証明されています。
エコナに関しては、健康に良かれと利用されているわけで、可能性でもあれば、やはり、発売自粛は当然です。ユーザーに対して、花王は無責任であったと思います。消費者軽視とも思います。
私のこの記事の目的は、多少強引であったかもしれませんが、タバコの害について、皆さんに考えてもらうために、あえて、結びつけ、警鐘を呈してみました。
私は肺がんの患者さんを500人以上見てきましたので、その原因であるタバコとタバコ会社に強く、憤りを覚えています。喫煙者を責めているのではないのです。花王どころではないタバコ会社の無責任さとずるさについては、いずれ書きたいと思います。
投稿: 禁煙センセイ | 2009年10月 3日 (土) 08時46分
禁煙せんせい
エコナを利用していた、禁煙アドバイザーをしているものです。
先生のおっしゃるとおり、たばこを容認しているのに、発がん性物質に対して過敏に対応してしまう事が
以前から私のたばこの授業にも、触れておりますが、やはり 可能性のあるものは できるだけ取り除きたいのは、
人として、当たり前のことと思います。 たばこと同じ土俵でかたらないで。とありましたが、でも、発がん性のある
物質であることには、変わりないわけですから、 健康を害する商品をどのように扱うかは 同じレベルで考えてよいのではないかと、思います。
医者や医療関係者は やはり患者さんの健康を考えての活動(仕事やその他)をされているのですから、
毎日体内に入れる食品も 自ら好まなくても 摂取してしまう副流煙も 嗜好品として 自ら好んで喫煙するたばこも
同じ土俵で語っても、良いと思います。
なんだか、長くなってしまいましたが、先生のご活躍を陰ながら応援させていただきます。
投稿: まりん | 2009年11月20日 (金) 14時19分