ミラーニューロンと喫煙のあいだには
脳科学の分野では、ミラーニューロンがとても話題になっています。
実は、喫煙とミラーニューロンは大きな関係性がありそうなのです。
ミラーニューロン(英: Mirror neuron)は霊長類などの動物が自ら行動する時と、その行動と同じ行動を他の同種の個体が行っているのを観察している時の両方で活動電位を発生させる神経細胞である。したがって、他の個体の行動に対して、まるで自身が同じ行動をしているかのように"鏡"のような活動をする。- Wikipedia より
というものです。
禁煙していた人が他人の喫煙している姿を見たときに、つい吸ってしまうということがあります。
禁煙をして最初のころは、特にパチンコ屋・喫茶店・麻雀店などタバコの吸える所へは行かないというのは禁煙継続のための大事なポイントです。
その理由が、脳科学の進歩にて解明できそうです。
つまり、禁煙中の人が、タバコを他人が吸っているのをみたときには、ミラーニューロンが自動的に活性化され、脳内で模倣がされるのです。専門的に言うと、タバコに火をつけて口に運ぶのに必要な運動計画の一連の要素を活性化させます。
そのことが再喫煙へと結びつくと考えられます。
脳科学の研究結果からも、禁煙中の方は、喫煙者の多い場所へは行かないことが肝要のようです。
また、子供達に、テレビや映画で、暴力シーンや喫煙シーンをみせることが、暴力や喫煙を誘発するのではと社会心理学の分野では言われてきましたが、その根拠となりそうです。
これからの時代はテレビ・映画・マンガから喫煙シーンを無くしていくことが大事と考えます。
なお、最近その件に関連して、最近、
愛煙家おじいさん登場、児童誌が販売中止に
<参考>
福音館書店『たくさんのふしぎ』2010年2月号への抗議(子どもの受動喫煙について)
踊る小児科医のblog
という記事に対して、やりすぎでは?という意見がネット上では多いようですが、子供のころから、喫煙を美化するような映像、画像を見ることは、将来的な喫煙誘発の点では、脳科学的・心理学的にも問題なのではないでしょうか?
Statement by the Walt Disney Company Regarding the Depiction of Smoking in Movies
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