ニコチン離脱症状(禁断症状) について知っておきたいこと
禁煙を試みる方にとって、一番気になることは、ニコチン切れの症状ではないでしょうか?医学的には、ニコチン離脱症状 (禁断症状) といいます。
どのような事が起きるのでしょうか?
教科書的には、下記の事が起きる可能性があるとされています。
タバコが吸いたくてたまらない(タバコ渇望)、イライラする(焦燥感)、落ち着きがなくなる、怒りっぽくなる、頭痛、(昼間の)眠気、不眠、集中力低下(頭がボーとして物事に集中できない)、不安、気分が落ち込む(抑うつ)、疲れやすい、便秘、手がしびれる、口寂しい
なんだか、きつそうですね。ですが、永久に続くものではありません。
離脱症状は禁煙後3日以内にピークがあります。
そして、おおよそ1週間、長くても2-3週間で消失します。
禁煙外来では、薬物療法を使用することが一般的で、これらの離脱症状が起きないことも多く、隔世の感があります。
薬物療法を使わない時代のデータとして、禁煙指導のパイオニアであられる林高春先生のデータがあります。
それによると791名を調査して、
落ち着かない 484名、眠くて困る 468名、無気力 274名、頭痛 138名、肩こり 113名、便秘83名、唾液の分泌が多くなる 62名、口が渇く 26名、動悸 25名、頭がボーッとする 8名、不眠 8名、めまい 7名、吐き気 6名、ふるえ 5名、モノが見えなくなるなどの一時的な視力障害 4名、虚無感を感じる 4名、痰が増えた 3名、胸が締め付けられる感じがする 2名、思考力が低下 2名、口の中が熱く感じる 2名、もうろうとした感じがする 2名、腹痛 2名 (複数回答あり)
というものでした。
これらの離脱症状でつらいようでしたら、禁煙外来でニコチネルTTSかチャンピックスを使用するのが良いと思われます。随分楽に禁煙できます。
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