すばらしきタバコのテクノロジー No.1: プロジェクト・ステルス
受動喫煙の害が明らかになるにつれて、人々の受動喫煙への意識が高まってきました。
たばこの煙や臭いを嫌う人が増えるに従って、タバコ会社も副流煙の視認性を低下させ、臭いをマスクする添加技術を開発しています。
一例をあげますと、
視認性を低下させるために、炭酸マグネシウム、ピロリン酸カリウム、ヘキサメタリン酸ソーダが添加されています。
臭いをわかりにくくさせるために、アセチルピラジン、ポリアネトール、ベンズアルデヒドが添加されています。
これらの技術は、プロジェクト・ステルスと言われています。
このことは、最近刊行された禁煙学改訂2版に詳しく説明があります。普通の禁煙の本には書いていない最新のことについても言及している良書です。お勧めです。(禁煙学改訂2版 p8)
もちろん、すばらしいというのは皮肉です。
タバコの有害物質は同様に周囲に拡散します。
見えないから、臭わないから害がないわけではなく、このような技術で作られたタバコは、受動喫煙の害を拡大させるものだと思います。
私たちも、臭いがなければ、煙が見えなければ良いという考え方は捨てなければならないと思います。
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