すばらしきタバコのテクノロジー No.2: アンモニアテクノロジー
すばらしきタバコのテクノロジー No.2: アンモニア・テクノロジー
本日は、アンモニア・テクノロジーについて、書きます。
厚生労働省の「たばこ煙の成分分析について」にも記載がありますが、タバコの煙にはアンモニアが含まれています。
そのため、非喫煙者にとっては、さらに嫌な臭いになるのですが、
実はわざと添加されているのです。
なぜ、嫌な臭いになるのに添加されているのでしょうか?
それは、ニコチンが効率良く脳に入りやすくし、依存形成を起こしやすくするためなのです。
禁煙学改訂2版から一部改変して引用させていただきます。
ニコチンは低pHで塩の形、高pHで遊離塩基の形をとります。
遊離塩基ニコチンは生体膜を容易に通過し、効率よく体内に吸収されます。
ニコチンの血中濃度が急激に上昇する事は依存形成に不可欠です。
そこで、タバコには煙のpHを高くするためにアンモニウム塩が添加されています。
さらに巧妙なことには、ニコチン塩はタバコ煙の粒子相に、ニコチン遊離塩基はガス相に含まれるため、アンモニア添加によってニコチン遊離塩基を増やして、吸収されるニコチンを増やしても、
粒子相のニコチンを計測したパッケージ表示上のニコチン量は増えないのです。
この巧妙な技術をアンモニア・テクノロジーと言います。
本当にすばらしい技術ですね。(もちろん皮肉です。)
平成11-12年度たばこ煙の成分分析について(概要)-厚生労働省
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