タバコを止めて良いこと1つー腰痛が改善する!!
タバコを止めて良いこと1つー腰痛が改善する!!
腰痛で困っている人は多いと思います。
腰痛の危険因子には、喫煙、肥満、高齢、女性、肉体労働、座ってする仕事、ストレスの多い仕事、仕事上の不満、不安、うつなどがあります。(UpToDateより)
今回は、喫煙と腰痛について考えてみたいと思います。
喫煙すると骨粗鬆症になりやすくなりますので、高齢者の腰痛の原因の圧迫骨折が起きやすくなります。
しかし、腰痛症の原因で圧倒的に多いのは椎間板の異常によるものです。
1. 喫煙すると、椎間板ヘルニアのリスクが腰部で3倍になるという報告があります。
- タバコ病ホームページより
2. また、メタアナリシスという信頼度の高い手法で行った調査では、
喫煙者は非喫煙者に比較して、1.31倍腰痛が起こりやすいという結果でした。
3. 椎間板については、日本大学が、ニコチンを投与し続けたウサギの椎間板が変性したと報告しました。
- タバコが腰痛の原因に 初めて科学的に実証- asahi.comより
この報告の中で、8週間受動喫煙をしていたラットを3週間禁煙させると、椎間板が修復されることもわかり、若い人なら、禁煙によって、すでに壊れかけている椎間板が修復される可能性があるそうです。
タバコを止めて、腰痛のつらさのない生活を目指しましょう。
<用語>
椎間板:
背骨の骨と骨の間にあり、クッションの役割をするもの。椎間板自体には血管が無いため、椎間板周囲の毛細血管から栄養を得ている。
ニコチンは、血管収縮作用があり、椎間板周囲の毛細血管を収縮させ、椎間板への栄養補給が不十分になり、椎間板が変性してしまいます。
また、椎間板はコラーゲンでつくられますが、コラーゲンは、ビタミンCにより産生が促進されます。喫煙はビタミンCを失わせるので、椎間板の老化を早めます。
UpToDate:
臨床の現場で生じる疑問に回答を得るためのデータベースで、診断と治療について具体的に提言されていることから、EBM実践に欠かせないツールとして評価されています。
http://www.uptodate.com/home/index.html
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