歯周病 (歯槽膿漏) とタバコの切っても切れない関係
歯周病 (歯槽膿漏) とタバコの切っても切れない関係
12学会 禁煙推進学術ネットワークというところが、「禁煙の日」を制定しました。
12学会の中に下記の学会が含まれています。
日本口腔衛生学会
日本口腔外科学会
日本歯周病学会
なぜ、歯科とタバコが関係するのでしょうか?
まず、口腔がんとタバコが強く関係するため、日本口腔外科学会が入っています。
日本口腔外科学会禁 煙 推 進 宣 言 2003年
また、歯周病(歯槽膿漏) は、タバコが強く影響しており、日本口腔衛生学会と日本歯周病学会が入っています。
National Health and Nutrition Examination Survey IIIという、
米国 12,329名の口腔を歯周ポケットの深さとアタッチメントロスで調査した調査によると、
現在喫煙者の非喫煙者に対する歯周病リスクは 3.97倍、
全米の歯周病の52.8% は喫煙に起因すると推測されました。
歯周病の半分は喫煙が原因という訳です。
日本口腔衛生学会禁煙宣言 2002年より
口腔保健の面からも、喫煙は口腔がんや歯周病のリスク因子であることが証明されており、歯の喪失との関連性も認められている。
また、喫煙者の多くは、歯周治療、インプラント処置や抜歯後の創傷治癒などの予後が不良であることが指摘されている。
さらに、無煙たばこの使用が、口腔にとって高い危険性があることが明らかにされている。
喫煙者は歯周病にかかりやすい!
喫煙者は非喫煙者に比べ2-8倍の危険度で歯周病にかかりやすくなります。さらに、喫煙による不快な口臭、味覚の鈍麻、歯肉の黒色化や歯面 の着色など口腔内環境は悪化します。
喫煙者は歯周病の症状に気づきにくい!
タバコに含まれている化学物質が喫煙者の歯肉出血を減少させたり、歯肉表面を硬くすることで歯周病の症状が隠されてしまいます。
喫煙者では歯周病の治りが悪い!
歯周病の進行に応じて様々な治療が行われています。しかしながら、ど のような歯周治療に対しても喫煙者では治りが悪いことが報告されてい ます。
歯周病は全身疾患のリスクを高める!
歯周病は糖尿病、心筋梗塞や低体重児出産、早産などの発症と関係します。つまり、喫煙している歯周病患者では、これらの病気にかかるリスク がいっそう高まります。
歯周病を防ぐためにもタバコを止めましょう。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 歯周病 (歯槽膿漏) とタバコの切っても切れない関係(2010.10.11)
- 第2回「タバコは健康を損なう:動画CMコンテスト」受賞作品(2010.10.06)
- タバコを止めて良いこと1つー腰痛が改善する!!(2010.09.04)
- 心内対話を禁煙に応用してみる。(2010.08.21)
- タバコのマーケティングについて考えてみました(2010.08.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
喫煙と歯周病が関係がある事は最近、知りました。残念な事に歯周病で健康な歯が6本近くやられ、抜きました。これ以上、健康な歯を失ないたくなく、完全な禁煙も最近始めました。今更と思いながらも禁煙を続けて行く覚悟です。
投稿: 近藤 隆志 | 2012年3月24日 (土) 13時55分